葬儀は、遠方からの親族などが一堂に会する機会でもあるため、記録写真や集合写真を撮る機会もあると思います。また、故人との思い出として、葬儀の様子を写真に残しておきたいという人も多いでしょう。しかし、葬儀の場で撮影はマナー違反に当たらないのでしょうか 。実際に、そういった疑問は、多くの方がお持ちなのではないかと思います。
今回は、葬儀での写真撮影のマナーについて、注意すべき点やポイントなども交えて解説したいと思います。これから葬儀を行うご遺族はもちろん、葬儀に参列するご予定のある方も、ぜひ参考にしてください。
葬儀の場では、撮影可能なこともありますが、勝手に撮影をすることはマナー違反となってしまうため、必ず、ご遺族や斎場など周囲に確認をした上で撮影を行いましょう。葬儀の場では、普段集まることがない親戚や友人・知人らが一堂に会する機会でもあるため、集合写真を撮るという流れになることもあるでしょう。また、ご遺族が故人との思い出として、祭壇の写真などを残しておくために撮影するということもあるかと思います。
しかし、公営の斎場やお寺などの宗教施設、火葬場などでは、プライバシー保護の観点や、宗教上の理由から、撮影禁止のところも少なくありません。葬儀の場で撮影が可能かどうかは、地域や施設、あるいは宗教などの違いによっても異なりますので、必ず事前に許可を得た上で撮影し、不謹慎と思われる行為をしないことが大切です。
葬儀での写真撮影は、周囲に迷惑をかけないように行うことが大切です。撮影の際には、以下のポイントに注意しましょう。
葬儀での写真撮影の際に注意したいポイント
・進行の邪魔をしない
・シャッター音やフラッシュに配慮する
・人物を勝手に撮らない
・勝手に画像を共有しない
読経中の僧侶や、焼香中の参列者など、宗教儀式を行っている際の撮影は不可となることも多いです。無理に撮影すると進行の妨げになってしまうため、許可を得ていない撮影は控えるようにしましょう。また、祭壇に背を向けての撮影は、故人に背を向けることと同じと捉えられてしまい、不謹慎と感じる人も少なくありません。葬儀の場では、ご遺族や参列者に不快感を与えてしまわないよう、細心の注意を払うよう心がけましょう。
ただし、一部の地域では、祭壇をバックに遺族らが記念撮影をすることが慣例となっている地域もあるようです。その場合は、地域ルールに従って問題ないでしょう。
また、どんなに配慮をしていたとしても、葬儀での写真撮影そのものが、誰かを不快に感じさせてしまう可能性は否めません。そのため、もしご遺族から写真撮影を頼まれているという場合には、「記録係」と書かれた腕章をつけて撮影するなど、許可を得て撮影していることがわかるようにしておくのも一つの方法です。
続く